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萎縮した胃粘膜が僅か3か月で癌化
初診から13年目に見つかった早期胃癌
除菌治療後に見つかった「早期胃癌」
検査控えの影響でしょうか、残念なことに最近大腸の進行癌が増えています。
症例1)72歳男性:大腸内視鏡検査の案内を出していたのに6年間来院されず:
便潜血(+)の指摘を受け2021.1.26に7年ぶりに検査を行ったところ横行結腸に準早期癌、下行結腸に進行癌が見つかり今月中に大学病院で手術の予定です。前回、複数のポリープ切除を行っており、再三検査の案内を出しておりましたが来院されず残念です。
12月、1月に2例の下部直腸進行癌が見つかりました。
症例2)53歳女性:一か月前から排便の際に血が混じるようになり来院されましたが2020.12.22の内視鏡検査の結果は、肛門近くの下部直腸の進行癌(写真左下)でした。人工肛門になりそうな部位でしたので大学病院の後輩を紹介、先日無事に手術が終わりました。
ヘリコバクター・ピロリ除菌治療後3年目に早期胃癌が見つかる
症例:50代男性:ヘリコバクター・ピロリ除菌治療後3年目に早期胃癌が見つかる
患者さんは58歳男性:2015年に前医で除菌治療を受けたとのことです。
2017年4月の胃内視鏡検査では軽度の萎縮性胃炎のみでした。
ところが、除菌後3年目の2018.11月の定期検査では下の写真のように周囲に赤いビランを伴う大きさ25x20mmほどの浅い潰瘍ができており、内視鏡的診断は早期胃癌。
組織検査に提出したところ低分化腺癌でしたので12月に手術の予定となりました。
【コメント】
ピロリ菌を退治すると胃癌はできなくなると誤解されている患者さんも多いようですが、この様な例を当科でも毎年に2~5例くらい経験しています。
除菌で胃癌のリスクは下がりますがゼロにはなりませんので、除菌後も定期検査を受けられるようにご提案します。
無症状だったが内視鏡検査の結果、上行結腸に進行癌が見つかる
症例:40代男性:無症状だったが内視鏡検査の結果、上行結腸に進行癌が見つかる
2016年7月:父親が大腸癌で手術受けたため、自分も心配になり検査目的で来院されました。
内視鏡検査の結果、盲腸のすぐ上に写真のような大きな癌が見つかりました。
手術目的で関連病院へ入院: 術前のCT検査で複数の肝転移が見つかりstage-Ⅳ大腸癌と診断されました。
幸い、手術可能と判断されたため8月に右半結腸切除および肝臓の部分切除(癌だけ摘除)6か所を受け、先日無事に
退院となりましたが、今後は外来での抗がん剤の治療を行う予定とのことです。
この患者さんの場合は、父親より20年以上若くで発病されており遺伝性大腸癌と考えられます。
遺伝性大腸癌の頻度は、全大腸癌の5%以下ですが、両親の発病年齢より20年前後若くで発病し、しかも悪性度が高いと言われています。
ご家族に大腸癌で治療を受けられた方がいる場合は、30代で1度大腸内視鏡検査を受けられることをご提案します。
ヘリコバクター・ピロリ治療後2年目に早期の胃癌が見つかる
2016年5月23日
PET検査では見つかりにくい早期胃癌
症例:70歳男性:PET検査では見つかりにくい早期胃癌
既往歴:40歳の時に胃癌で胃切除術(2/3)を受けられていました。
2014.4月:男性は関西より検診目的にて初めてお見えになりました。
午前中にPET検査を受けられ「異常なし」とのことでしたが、その直後に当院で胃内視鏡検査を行ったところ、胃の入り口付近に写真のように白っぽい小さな浅い陥凹性病変が見つかりました。
他にも似たような所見も見られましたが、この部位を近接して観察すると周囲粘膜と明らかな段差があり、NBIという特殊な光で見ると異常な粘膜構造であることから胃癌が疑われました。生検し組織検査に提出したところ、悪性度の高い低分化腺癌でした。
関西から、わざわざ鹿児島に「観光と癌検診…目的」でお見えになった患者さんでしたが、
その後、地元の病院で手術(胃全摘)を受けられ2015.4月、元気で1年後の再検査に来院されました。
PET検査は有用な癌の検査法です。しかし、このようにPET検査では見つかりにくい癌もあるのが現状です。 内視鏡検査と一緒に行うことで助かった患者さんでした。
2年ぶりの胃内視鏡検査で早期癌が見つかる
症例:79歳女性:2年ぶりの胃内視鏡検査で早期癌が見つかる
患者さんは定期的に胃内視鏡検査に来院されておりました。
2015.1月:2年ぶりに検査を行ったところ、胃のほぼ中央後壁に写真のような辺縁やや不整な浅い潰瘍性病変が見つかりました。
周囲粘膜もやや粗造な感じで、早期胃癌を疑い生検検査を行いました。
病理組織検査では、高分化腺癌(悪性度の比較的低い癌)との返事でしたので内視鏡で治せる初期の癌と判断し、粘膜切開法という内視鏡手術をお願いしました。
最終の病理検査でも、癌は粘膜内にとどまる極初期の胃癌とのことでした。
写真右下は、2年前の同部位の胃内視鏡検査の写真です。少し粘膜の発赤があるようにも見えますが、明かな病変は指摘できないと思います。
ヘリコバクター・ピロリは陰性の胃炎でしたが、定期的に検査を受けられていたので早期に見つかった症例でした。
咽頭の早期癌および食道に多発癌
症例:59歳男性:喫煙および飲酒歴:40年
愁訴:2か月前より食事がつっかえる感じがあり体重が2Kg減った。
2013.8.16:上記愁訴で紹介受診されました。
内視鏡検査の結果、下の写真のような狭窄を伴う食道癌を胸部食道に2か所認めました。また咽頭の右側(写真上および中央)には赤いドット状の発赤を伴う大きさ20mm程の扁平な腫瘍(咽頭の早期癌)も見つかりました。
この後、大学病院へ紹介し、食道癌については放射線科で放射線化学療法で治療咽頭癌については、耳鼻咽喉科で切除となりました。
男性で、お酒を飲むとすぐ赤くなる人が飲酒と喫煙を続けると、咽頭癌や食道癌になりやすいと言われています。また喫煙はこれらの癌以外にも喉頭癌や肺がんを引き起こす主因とされていますので、喫煙されてる方は早めに禁煙に取り組みましょう。
噴門部の小さな早期癌
2014年1月末
症例:60代男性:軽度の萎縮性胃炎で経過観察中
2014年1月:1年に1度の胃内視鏡検査に来院されました。
検査の結果、胃の入り口(噴門)に小さな扁平な隆起を認めました。
近づいて観察すると辺縁隆起部の粘膜模様に異形を認め、中央には浅い陥凹を伴っており癌が疑われます。NBIという特殊な光を当てて観察すると、粘膜模様の異形がより鮮明でした。同時に施行した生検による組織検査で高分化腺癌と判明したため、関連病院の消化器内科へ紹介し内視鏡摘除できる病変かの追加検査を依頼しました。その結果、粘膜切開法という胃内視鏡による摘除が可能と判断されたため後日、関連病院にて内視鏡切除を行いました。
外科切除であれば、胃を全摘徐しなくてはならない部位の癌であり、大きな手術になったかも知れません。今回はそれを回避できて非常に良かったと思います。
やはり慢性胃炎や萎縮性胃炎の患者さんは、毎年胃内視鏡検査を受けるべきだと改めて確認できた症例でした。
病理結果:粘膜下層に僅かに浸潤した早期癌で、リンパ節転移のリスクなし
良性の胃潰瘍に見えた前庭部の早期癌
2013年 年末
症例:60代前半の男性:良性の胃潰瘍?実は早期癌
2013年の年末に胃内視鏡検査を行い、前庭部に小さな潰瘍が見つかりました。
内視鏡的には悪性の所見に乏しかったため、8週間潰瘍の薬を処方し経過を見ることにしました。
写真は、治療後の内視鏡写真です。良性の潰瘍であれば治っているはずでしたが、このように治りが悪かったため癌を疑い組織検査に提出しました。病理診断は、分化度のやや悪い癌とのことでした。
このため早期癌と考えられましたが、万が一のことを考え外科手術を行うことにしました。
最終の病理結果は、
大きさ11x15mm,壁深達度sm2(僅か2mm粘膜下の層に浸潤あり)、リンパ節転移なしで治癒切除
まず再発の心配はする必要のない早期癌でした。
もし、患者さんが8週間後の胃内視鏡検査にお見えにならなかったら1年後には進行癌になっていたかも知れません。
たとえ良性に見えても治療後に再検査をすることが大切だと、教えられた症例でした。
血便で見つかった結腸早期癌
2012年12月08日
症例:50歳の女性、愁訴は血便
今年9月初め、血便に気づき来院されました。
大腸内視鏡検査を行ったところS状結腸に写真のようなポリープ(大きさ17mm)が見つかりました。
中心部にびらんを認め初期の癌と診断しました。
早期癌には内視鏡切除で治療可能な粘膜内癌と一部のsm癌、および手術が必要なsm癌がありますが切除し病理検査に出してみないと判らない場合も多いです。そこで、まず内視鏡切除を行い病理診断を待つことにしました。
結果は粘膜の下に2mm浸潤したsm癌で、リンパ管に一部浸潤しており、リンパ節転移の可能性があるということで、腹腔鏡による腸切除術をご提案しました。
手術の結果、腸には癌は残っていませんでしたが、1個のリンパ節に転移があり手術を受けられて本当に良かったでした。
2年半で食道に進行癌出現
2012年03月28日
患者さんは56歳の男性:
症状:最近食事が胸につっかえるようになった
写真1:早速、胃内視鏡検査を行ったところ下部食道に狭窄を認めました。
写真2:近づいて観察すると食道の半周程度の大きさの隆起(腫瘍の一部)が見えます。
写真3.さらに奥に進めると潰瘍化した平坦な腫瘍を確認できました。
食道の進行癌と診断、組織検査でも扁平上皮癌との返事でした。幸いPEY-CT検査で切除可能な腫瘍との結果でしたので患者さんと相談の上、大学病院の消化器外科へ紹介することとしました。
写真4:前回2年半前の2009.7.24に胃の内視鏡検査を受けられた時の食道の写真です。この時点では腫瘍のはじまりのような病変は写っておりません。
定期検査が大切なことを教えられた症例です。
その後、鹿児島大学病院にて術前放射線化学療法を行った後に、外科切除を受けられ9月末に無事退院されました。病理検査では、癌の遺残はなく治癒切除できたとのことです。ホッとしました。
1年で盲腸に癌
2012年04月03日
55歳の女性:
毎年大腸内視鏡検査を受けられていた患者さんです。今年3月の検査で盲腸の底の部位に大きさ20mm大の準早期癌と思われる腫瘍が発見されました。
写真1は、通常観察
写真2は、色素内視鏡観察です。辺縁に低い隆起、中心にやや大きな隆起を認め、少なくとも粘膜下層に浸潤する癌と判断しました。
写真3は、1年前
写真4は、2年前の盲腸の写真ですが、どこにもポリープは見当たりません。
とても驚かされた症例です。
その後、手術を行いましたが粘膜下層を超え筋層に浸潤した癌でした。しかし、リンパ節転移はなく「準早期癌」にあたるものでした。
病理診断では、分化度が低く悪性度の高い癌とのことでしたので、このように1年で癌になったものと推定されました。毎年、検査に来られていたので良かったですが、1年遅れていたら進行癌になっていたと思われます。
胃の良性ポリープが癌化
2011年05月28日
3年半で直腸に進行癌
2011年01月26日
患者さんは58歳の男性:
3年半前に当院で大腸内視鏡検査を受けられs状結腸の大きなポリープの内視鏡切除を行いました。その際に、直腸下部に8mmほどの良性ポリープ(腺腫)を認め、翌年に再検査の予定としました。
一般的には、大腸の良性の腺腫性ポリープが癌化するのには5年以上かかると言われています。
しかし、僕の経験では直腸は例外で、時に非常に早く癌化することがあるようです。実際過去に1年で直腸癌に変化した症例も経験しました。
この患者さんの場合も3年半後に排便時の出血に気が付き見えになった時には写真のような大きな進行癌になっていました。
幸い大きい割には直腸の壁にとどまる癌でありリンパ節転移もありませんでしたので人工肛門にならずに済みましたが、このような例もありますので注意したいものです。
78歳女性:胃早期癌
2011年01月15日
81歳男性:早期胃癌
2011年01月15日
6年以上を経て急に癌化
2010年12月23日
患者さんは74歳男性;
当院来院前に他の施設で大腸内視鏡検査を受け盲腸に扁平な良性ポリープを指摘され、内視鏡的切除を受けられておりました。
2003年6月に当院受診され
大腸内視鏡検査を施行したところ、以前に内視鏡切除された部位に扁平な良性ポリープ(腺腫)が再発しておりました。
EMRという腫瘍を浮かせて取る方法で内視鏡切除を試みましたが、前回の処置による瘢痕の上にできていたためにポリープが持ち上がらず切除を断念し経過をみることにしました。
写真2:通常観察
写真1:色素内視鏡写真(青色の色素をかけてポリープを目立たせてあります)
その後、毎年検査を行っておりましたところ約6年経過した2009年2月の内視鏡検査では
中心に癌性潰瘍を伴う小さな進行癌に(写真3)変化しておりました。
毎年検査にお見えになっていたので幸い小さなリンパ節転移のない(再発の可能性の低い)状態で見つけることができ、手術も無事に成功しました。
患者さんがきちんと検査を受けに来られていたので本当によかったです。
5年で良性ポリープが癌化
2010年11月21日
発見困難な微小胃癌:
2010年06月15日
70歳女性:
慢性胃炎で毎年内視鏡検査を受けられていた。
今年も定期検査に来院され、内視鏡検査を行ったところ胃の真ん中やや下方に僅かな陥凹(通常観察)を認めました。
写真では奥のやや上方にあるのですが、大きさが3mmくらいの病変なので遠方からの観察では見落としそうです。
近接し、NBIと言う特殊な光を当てて観察すると、陥凹の左側に10mm前後の、腫瘍と思われる不規則な粘膜模様に気がつきました。
組織検査の結果、陥凹部もその横の不規則な模様の部分も悪性度の高い癌であることが判明しました。
大きさ的には小さな癌でしたが、病理検査を踏まえ、内視鏡切除ではなく外科切除が必要と判断し先日、無事手術も終了しました。
進行の早いタイプの胃癌でしたが、毎年検査にお見えになっていたので早期に発見することができて幸運でした。
血便で検査:s状結腸癌
2010年06月15日
範囲の分かりづらい食道癌
2010年02月22日
PET検査で見つかった大腸早期癌
2010年02月01日
昨年、UMSオンコロジーセンター(現:UMSオンコロジークリニック)にて乳癌の放射線治療を受けられた関東地方在住の60歳前後の女性。
1月のPET検診でs状結腸に2cmほどの集積を指摘され紹介受信されました。
翌日には午後の飛行機で帰られるとのころでしたので臨時で翌日の午前中に大腸内視鏡検査を行ったところs状結腸に20mm前後の大きなポリープが見つかりました。
ごく初期の大腸癌と判断しましたので、その場で切除しました。病理検査の結果は粘膜下層に少し浸潤したsm癌(早期癌)でした。
この患者さんの場合、ポリープの形と病理結果より、リンパ節転移の心配もまずないと判断されますので、治療はこれで終了しPET検査で経過を見ることとしました。
PET検査で見つかった盲腸癌
2010年02月01
症例3. 55歳女性:「数ヶ月前からあった胃痛を愁訴に来院、胃に手術不能の進行癌が見つかりました」
2006年9月29日
この方は夫婦二人でお店を営んでおり、数ヶ月前から胃の痛みがあったのにもかかわらず忙しさにかまけて病院受診をされていませんでした。今回は腹痛が頻発するようになったため、近医で胃内視鏡検査を受け胃潰瘍が見つかり、その際手術が必要かもしれないと言われたそうです。
平成18年9月29日second opinionを求め外来受診されました。
胃内視鏡検査の結果、胃の上部に一目で進行癌と診断の付く潰瘍病変を認めました。この時点では手術も可能ではないかと思われました。しかし、引き続き行った腹部CT検査の結果、既に少量の腹水を伴う腹膜転移、および腹部大動脈周囲に癌の浸潤が強く疑われる「手術不能癌」という残念な結果でした。
今後は、入院の上抗癌剤による化学療法の予定です。
症例4. 75歳男性:「数日前から食物が喉に引っかかるようになり」胃内視鏡検査目的で来院
2006年10月17日
この方は、数年前から奥さんに健診を受けるように再三勧められていたようですが、かなり頑固な性分でなかなか病院へ行こうとはされなかったようです。
今回は、いよいよ食事が喉を通らないという自覚症状が出てきたために、
平成18年10月17日:奥さんの勧めで当院を受診されました。
胃内視鏡検査の結果、上部の食道に隆起型の大きな癌が見つかりました。頚部エコー検査でリンパ節転移も見つかり、その後のCT検査でも同様の所見でした。何とか手術が出来そうですが、近日中に鹿児島大学の付属病院の食道癌専門の医師に診て頂き、今後の治療方針を決めていただくこととなりました。
頑固なのもいいですが、たまには周囲の意見も聞きたいものです。
症例5. 82歳女性「大腸癌の術後5年目に胃に早期癌が見つかる」
2009年12月07日
症例:「無症状で見つかった早期食道癌」
2009年12月07日
愁訴:便に血液混入
2007年6月12日
愁訴:ヘリコバクター除菌後の胃の定期検査に来院
2007年6月10日
6年ぶりに検査にて
2007年10月1日
症例 56歳女性:胃痛を愁訴に6年ぶりに検査にお見えになりました。
胃内視鏡検査の結果、胃のほぼ中央に不整形な潰瘍を認め胃癌を疑い組織検査に出したところ低分化腺(悪性度の高い癌)との返事でした。
このタイプの癌は、見かけより進行していることが多いのですが、この方の場合も先日紹介先の病院で手術となりましたが、残念ながら腹腔内に既に転移しており摘徐不能だったとのことでした。今後は抗がん剤による治療が行われますが、厳しい状況です。
胃癌を早期癌のうちに発見するには、少なくとも2年に1度は内視鏡検査を受けないといけないと思います。かく言う僕も3年前に受けたきりなので今年は受けようと思います。
皆さんも是非検査を受けましょう。
「8年ぶりの胃内視鏡検査に来院:下部食道に粘膜下腫瘍様の準進行癌が見つかった」
2008年01月中旬
「便通異常を愁訴に来院:検査の結果は直腸癌!」
2008年02月18日
「たまたま受けた胃内視鏡検査で早期癌が見つかった!」
2008年06月07日
患者さんは58歳の女性:
大腸癌検診で便潜血陽性だったため、大腸内視鏡検査検査目的にて来院されました。胃内視鏡検査も久しく受けていなかったので、どうせ受けるなら両方受けたいとの希望があり、同日に胃と大腸内視鏡検査を行いました。
その結果、大腸は異常なかったのですが、胃内視鏡検査で胃の出口にびらんを認め、早期癌を疑い組織検査を行いました。このときの検査では良性潰瘍との返事でしたが、内視鏡上は胃癌が疑われましたので1ヵ月後にもう一度組織検査に出したしたところ、今度は癌との返事でした。
この患者さんのように、早期癌は自覚症状がないため、定期検査やたまたま受けた検査で見つかることが多いものです。皆さんも40歳を過ぎたら、時々は検査を受けるようにしましょう。