治療症例集

良性の胃潰瘍に見えた前庭部の早期癌

症例:60代前半の男性:良性の胃潰瘍?実は早期癌

2013年の年末に胃内視鏡検査を行い、前庭部に小さな潰瘍が見つかりました。
内視鏡的には悪性の所見に乏しかったため、8週間潰瘍の薬を処方し経過を見ることにしました。

写真は、治療後の内視鏡写真です。良性の潰瘍であれば治っているはずでしたが、このように治りが悪かったため癌を疑い組織検査に提出しました。病理診断は、分化度のやや悪い癌とのことでした。
このため早期癌と考えられましたが、万が一のことを考え外科手術を行うことにしました。

最終の病理結果は、
大きさ11x15mm,壁深達度sm2(僅か2mm粘膜下の層に浸潤あり)、リンパ節転移なしで治癒切除

まず再発の心配はする必要のない早期癌でした。

もし、患者さんが8週間後の胃内視鏡検査にお見えにならなかったら1年後には進行癌になっていたかも知れません。

たとえ良性に見えても治療後に再検査をすることが大切だと、教えられた症例でした。