症例:60代男性:軽度の萎縮性胃炎で経過観察中
2014年1月:1年に1度の胃内視鏡検査に来院されました。
検査の結果、胃の入り口(噴門)に小さな扁平な隆起を認めました。
近づいて観察すると辺縁隆起部の粘膜模様に異形を認め、中央には浅い陥凹を伴っており癌が疑われます。NBIという特殊な光を当てて観察すると、粘膜模様の異形がより鮮明でした。同時に施行した生検による組織検査で高分化腺癌と判明したため、関連病院の消化器内科へ紹介し内視鏡摘除できる病変かの追加検査を依頼しました。その結果、粘膜切開法という胃内視鏡による摘除が可能と判断されたため後日、関連病院にて内視鏡切除を行いました。
外科切除であれば、胃を全摘徐しなくてはならない部位の癌であり、大きな手術になったかも知れません。今回はそれを回避できて非常に良かったと思います。
やはり慢性胃炎や萎縮性胃炎の患者さんは、毎年胃内視鏡検査を受けるべきだと改めて確認できた症例でした。
病理結果:粘膜下層に僅かに浸潤した早期癌で、リンパ節転移のリスクなし
